地震・津波観測監視システム「DONET」とスパコン「京」のコラボで、海底での長周期地震動の特徴とその成因を明らかに (1/2ページ)
source:http://www.shutterstock.com/
東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震は、都心部の高層ビルも揺らした。
地震発生当時、私は都心の7階建てという小さなオフィスビルに居たが、それでも激しい揺れに恐怖して固まっていた。窓の向こうには、43階建てのビルが見え、さらに恐怖した。
高層ビルは、この長くゆっくりと揺れる長周期地震動の影響を受けやすく、場合によっては甚大な被害をもたらすという。
既に陸上では、長周期地震動のデータを蓄積・分析する事で、かなりのことが分かってきているらしい。
しかし、東北地方太平洋沖地震の様な地震では、海底で何が起きているのか良く分かっていないのだ。
ところがこの度、JAMSTEC、岡山大学、東京工業大学、福井大学の共同研究において、地震・津波観測監視システム『DONET』と、スーパーコンピュータ『京』をコラボさせることで、長周期地震動が海底でも発生していることがわかった。
■ 「DONET」で観測したデータをスパコン「京」で解析
『DONET』は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が南海トラフ周辺の海底に設置した、地震・津波観測監視システムだ。
既に、紀伊半島沖熊野灘の水深1,900~4,400mの海底に設置されているシステムが『DONET1』と呼ばれ、現在、四国沖室戸海盆の水深1,100~4,400mの海底に設置中のシステムが『DONET2』と呼ばれる。
『DONET』は、各観測地点に設置された強震計、広帯域地震計、水晶水圧計、微差圧計、ハイドロフォン、精密温度計により、海底で起きている地殻変動や地震を観測している。
研究グループが、2013年に淡路島を震源とする中規模地震が発生したときの観測データを解析したところ、海底でも長周期地震動が発生していることを見つけた。