クルマにも塗れる?日本発の太陽電池「ペロブスカイト」の開発が加速 (1/3ページ)
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メガソーラーや住宅用のソーラーパネルに使用される『結晶シリコン太陽電池』が誕生以来60年以上経過するなか、日本の技術が生み出した『ペロブスカイト(Perovskite)太陽電池』の研究が世界的に本格化している。
以前にお伝えした際に大きな反響が有ったので、本稿ではこの『ペロブスカイト』について今一度おさらいすると共に、その後の動向について触れてみたい。
■ クルマのルーフやガラスに塗装可能、EVやPHV、FCVでも活躍?
2009年に桐蔭横浜大学の宮坂力教授が見出したもので、特殊な結晶構造を持つ『ペロブスカイト』が太陽電池として作動することを発見したことに端を発する。
現行のシリコン系太陽電池に代わり得る低コストで高効率な次世代太陽電池として期待されており、塗布などの低温溶液プロセスで簡単に作製可能で、高い光吸収能力を示し、大きな短絡電流と高い開放電圧が得られるのが特徴だ。
炭素などの有機物、鉛などの金属、ヨウ化物や塩化物といったハロゲン化物で構成する“有機無機ハイブリッド型”で、多少雑に作っても高い発電効率が得られる。
シリコン系に必要な高温加熱や高真空プロセスが要らず、基板の上で多孔質の酸化チタンに溶液を塗布して乾かすだけで、作製することができる。
1平方メートル当たり150円程度の原材料を塗布するだけで発電できるため、コストが課題となるバッテリーカーや、室内光だけで作動するPCなどIT機器への応用が考えられる。
例えばEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)、FCV(燃料電池車)などのバッテリーカーのルーフ一面に、『ペロブスカイト太陽電池』を塗布すれば、充電用として活用できる可能性もある。
これら次世代環境車にとって、充電スタンドや水素ステーションなどのインフラが、次世代環境車普及には必要不可欠なだけに、インフラ整備だけでないエネルギー充填のアプローチとして、『ペロブスカイト太陽電池』への期待は大きいと言えるだろう。