のび太の物は俺の物!イジメっ子の王様ジャイアンの訴訟リスクが相当高い? (2/3ページ)
なぜなら、のび太は、日頃から暴力をふるわれているので、ジャイアンの命令に従わないとまた暴力をふるわれると当然想像しています。そして、ジャイアンもそれを分かって要求しているのですから、『渡さないと暴力をふるうぞ』ということを暗に示しているといえ、『人を恐喝して財物を交付させた』場合に該当しうるのです」(清水陽平弁護士)
断ると暴力を振るうということを暗に示す行為は、リサイタル参加への強要にも通じるのだろうか。
「同じように、リサイタルへの参加の強要も、『参加しないと暴力をふるうぞ』ということを暗に示して参加を求めています。そのため、『脅迫して人に義務の無いことを行わせた』場合にあたり、強要罪(刑法223条)が成立しえます」(清水陽平弁護士)
「もっとも、14歳以下は刑法上責任を問われません。そして、ジャイアンは小学生という設定ですから、年齢を考慮すれば、罪には問われません」(清水陽平弁護士)
■民事上の責任は親が負うことになる
問題は刑事上の責任だけでなく、民事上の責任も問われることだ。具体的には不法行為による賠償請求である。
勿論、子どもとなると責任能力が低いため、その責任を負わないことも多いが、そこは当然のことながら監督義務者である親が負うことになる。
つまりジャイアンのイジメ行為について、のび太が精神的苦痛を受けたと主張し損害賠償請求の訴訟をおこしたら、責任を問われるのはジャイアンのお母さんになる可能性が高いのだ。
■リーダーシップと仲間への強烈な思いやりを持ったジャイアン
さてこれまで、イジメ行為の訴訟リスクの高さを述べてきたが、いかがであっただろうか。
いじめがいけないことは言うまでもない。イジメをすることは勿論、傍観者となることも決してはあってはならない。
ジャイアンをそんなイジメっ子の代名詞として説明させて頂いたが忘れてはならないことが一つある。
それはみんなを引っ張る強いリーダーシップと、仲間に対しての強烈な思いやりを持っていることだ。