NagisaがiOSから追放、アプリベンダーに問われるモラルと依存的ビジネス戦略の怖さ (2/2ページ)
ただし、Appleからは具体的な問題箇所の指摘がなかったため、対応しきれていない部分があったのかもしれない。
■3:コンテンツの開発環境と本番環境の出し分け
同社が審査用と本番用では異なる開発環境で対応していたということだ。
どうやら“サーバースイッチ”と呼ばれる技法で、審査通過後に審査時には隠していたアダルトなコンテンツを配信していたようだ。
これはまずいだろう、と思うが、同社によれば、漫画アプリの審査が3ヶ月以上かかることもあったため、800作以上の作品の審査が遅延することを考慮して、一部コンテンツのみが公開される環境で対応したという。
これはAppleからすれば単なるズルにしか見えない。類似の手法を使って審査を通過している他社は、今回のAppleの対応に冷や汗をかいているかも知れない。
そして同ニュースリリースでは、ユーザーに対して既存アプリケーションの停止と謝罪を掲載している。
■ 特定のプラットフォームに依存するビジネスの怖さ
同社に起きたことは、他社でも起きる可能性がある。Appleのプラットフォームを利用する以上、Appleのルールは守るのが当然だ。
とはいえ、Appleは予告なく審査基準を変更したり、具体的な問題箇所を明確に指摘してこないこともあると言うことで、今回のNagisa社のアカウント停止に同情する向きもあるようだ。
また、似たような手法で審査をクリアしている同業者もいるに違いないが、彼らはぞっとしたはずだ。人気コンテンツなら許されるということはないことが分かったからだ。
そして、密かに慌てながら、対応作を講じているに違いない。
何しろアカウントまで停止されては、ビジネスが成り立たなくなってしまう。
特定のプラットフォームに依存したビジネス戦略の怖さが分かる出来事だが、プラットフォームを提供する側からすれば、無法地帯化を防ぐためには必要な厳しさかもしれない。
【参考・画像】
※ お知らせ|株式会社Nagisa
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