【現役引退】澤穂希、記録で振り返る”レジェンド”の偉大な功績 (1/2ページ)
サッカー女子の日本代表、「なでしこジャパン」の澤穂希選手(INAC神戸レオネッサ)が17日、引退会見を行った。澤穂希には、偉大なる記録に彩られた功績がある。
1991年7月、12歳のときに日本女子サッカーリーグの読売ベレーザ(現:日テレ・ベレーザ)にてデビュー。1993年12月に15歳で日本代表戦に初出場して4得点を挙げて以来、「なでしこジャパン」の顔として、また絶対的な中心選手として、20年以上にわたり日本の女子サッカー界を牽引してきた。
日本代表としては205試合に出場して83得点。いずれも男女を通じて歴代1位の記録であり、試合数は宮間あやの156試合と遠藤保仁の152試合、得点数は釜本邦茂の75点、三浦知良と大儀見優季の55点が続く(2015年12月16日現在)ことを鑑みると、いかにこの記録が突出しているかがわかる。
記録は国内だけに留まらない。2015年にカナダで行われたFIFA女子ワールドカップは、澤にとって、1995年のスウェーデン大会から続く6度目のワールドカップとなった。6大会連続でワールドカップに出場したのは、男女を通じて世界で澤ただひとり。この記録はギネス世界記録にも認定されている。
地鳴りのような大歓声に包まれた同大会グループリーグのスイス戦会場、BCプレース・スタジアム。「ホマレ・サワ」の選手紹介アナウンスが流れると、場内は史上初の偉業を賞賛する拍手と歓声でいっぱいになった。敵味方関係なくこうした喝采で迎え入れられるのは、澤が日本国内でだけでなく、世界の女子サッカー界で「レジェンド」として認められていることの証にほかならない。
なでしこブームのきっかけとなった2011年のワールドカップドイツ大会では、キャプテンとしてチームをまとめながら、5得点を挙げて得点王を獲得し、MVPとの2冠を達成した。翌年1月のFIFA年間表彰式では、男女を通じてアジア人初となる「FIFA最優秀選手賞」を受賞。「バロンドール(Ballon d’or)」として知られるこの賞は、サッカー選手にとって最高の栄誉であり憧れである。この年の男子の受賞選手があのリオネル・メッシ(バルセロナ)だといえば、澤が女子サッカー界でどの位置に君臨する選手か、容易に想像できるだろう。
ほかにも、4大会連続でのオリンピック出場(うち1回は銀メダル)、2度のアジア年間最優秀選手賞、長友佑都(インテル・ミラノ)や香川真司(ボルシア・ドルトムント)ら男子選手を抑えての日本年間最優秀選手賞、2度のなでしこリーグMVP、11度のなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ時代を含む)ベストイレブンと、個人タイトルや記録には枚挙にいとまがない。