人間らしくなる人工知能。膨大なデータが無くても、新しいことを学習できるAIとは?
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AI(人工知能)が何かと注目されているが、まるで直感を持っているかの様な学習能力を持つ、AIアルゴリズムができたという。
そのAIは、たったひとつの例から、手書きの文字を認識することを学習するというというから驚く。
これは、AIをさらに人間に近付ける方向性を示した研究ということらしい。
ますます人間は、うかうかしていられなくなってきた。
■ 膨大なデータを必要としない学習機能
研究者たちは、人間が学習する様子からインスピレーションを得て、これまでより遙かに効率的で洗練された方法で新しい知識を学ぶAIソフトウェアを作り上げた。
なんとそのAIプログラムは、たったひとつの例を見た後であれば、人が書いた手書きの文字を認識できるという。

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これは驚くべき事だ。なぜなら、これまでの『深い学習(Deep Learning、ディープラーニング)』と呼ばれていたAIのアルゴリズムでは、“A”と“Z”の違いを学ぶためには、何千ものサンプルを見なければならなかったからだ。
この、たった1文字のサンプルから、手書き文字を認識できる学習を行えるプログラムを開発したのは、ニューヨーク大学の研究者Brendan Lake氏、トロント大学のコンピューターサイエンスの助教授であるRuslan Salakhutdinov氏、MITの脳と認知科学の教授であるJoshua Tenenbaum氏の研究チームだ。
このプログラムの詳細と背景にある考え方は、12月10日のサイエンス誌に発表された。
この数年、コンピューターの学習能力はめざましく発展している。人の顔を認識し、言葉を理解し、とうとう自動車の運転まで学べる様になってきた。
そしてこれらの進歩は、大きくて深いニューラルネットワークを活用し、成し遂げられている。
しかし、この発展の仕方には重大な欠点があった。最も単純な仕事を学ぶ為にさえ、膨大なデータを必要とすることだ。
この制約は、AIのアルゴリズムが、私たちが行っている情報処理の方法とは異なっていることで生まれている。
この『ディープラーニング』は、神経細胞を真似た仮想ネットワークをモデルに作られているが、これは脳の機能をラフに模倣した物に過ぎないというのだ。
『ディープラーニング』では、特定の文字と画像内のピクセルを関連づける。
これは脳でも行われていることだが、人間の場合は画像を解釈するために、より認識機能の高いフォームを使用しているのだという。
■ より人間らしい認識方法へ近づける
研究者たちは、『ベイジアンプログラム学習フレームワーク』あるいは『BPL』と呼ばれる技術を使用した。
このソフトウェアは、あらゆる文字に対して、想像上のペンの運びを使って文字ごとにユニークなプログラムを生成している。
これは、子供が文字を学習する方法ではなく、むしろ既にある程度の文字を知っている大人が、新しい文字を学習する際の方法に似ているのだ。
つまり、研究者らに言わせれば、この技術は従来の『ディープラーニング』の様に文字の特徴やパターンを学ぶのではなく、その文字を生み出すプログラムを学ぶ事に、挑戦しているのだということらしい。
そしてこの技術は、より実用的なアプリケーションに応用できるだろうと考えられている。
例えば、話し言葉から素早く新しい単語を学び取って利用したり、新しい物を認識できるようになるかもしれない。
今後AIの研究では、神経科学と認知科学の両方から学ぶことができる様になっていくという。
つまり、今後のAIの研究は、同時に人間らしさの研究であるとも言えそうだ。
【参考・画像】
※ Machine Learning Inspired by Human Learning – MIT Technology Review
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