大学生で職人!? 東京大学にある「東大襖クラブ」の実態とは!? (2/3ページ)
- タグ:
-
学生ジーニアス調査隊
-
東大生
-
部活・サークル
-
東京大学
-
大学生
■もともとは学生のアルバイトのためにできた!
――『東大襖クラブ』はずいぶん有名ですが、どのくらい歴史があるのでしょうか?
佐々木さん 今年(2015年)で設立61年目です。
――襖の張り替えを行うというのは非常に珍しいサークルだと思うのですが、そもそもなぜ設立されたのでしょうか。
武藤さん もともとは戦後すぐで仕事もない時代に、大学生のアルバイトになるように設立されたそうです。ですので、もともとはサークルでなくてアルバイトをあっせんする教務課に属していたと伝え聞いています。
――なるほど。
武藤さん 昔は東京大学だけでなく、早稲田大学や千葉大学にも「襖クラブ」があったそうです。
――他の大学にもあったんですね!
武藤さん と聞いています。恐らく東京大学と同じように、大学生のアルバイト的な意味で設立されたのではないでしょうか。今は他大学でどうなっているかはちょっと分かりませんが。
■入部した新入生はまず練習! 腕を磨いて合格を目指す!
――入部した1年生は襖の張り替えの練習をするのですか?
武藤さん 実際にお宅に伺って襖の張り替えを行い、お代を頂きますので、きちんとそれに値する仕事ができないといけません。ですから、新入生は先輩に見てもらって「合格」するまでは「部員」と認められません。
佐々木さん 新入生は自分の空いている時間に部室に来て、襖の張り替えを行い、それを置いておきます。先輩部員も自分の空いている時間に来て、新入生の張った襖を見て評価します。新入生はそれを見て合格を目指すのです。
――なるほど。
↑部室にあった練習中の襖。先輩からの評価が書かれています。