自己PRでアルバイトをネタにする時のポイント3つ (2/2ページ)
その結果、私の店のリピーターは対前年比で3割増を達成し、本部から表彰されました」
AとBでは、働くにあたっての視点が全く違い、正社員を求める面接官の心を掴めるのはBであることが一目瞭然です。自分という小さな視点からではなく、働いた会社全体からの広い視点(強大な会社の場合はエリアとか店舗全体でもOK)からアピールを始めることがポイントです。
3.問題解決ネタを加える
「店全体の目標+あなたが掲げた目標+あなたも貢献した成果」でアピールの軸が固まりました。
これに問題解決ネタを加えましょう。
『目標達成を目指して働く過程で生じた問題』
(例の場合は、満足度の高い接客を通して店の評判、ひいてはチェーン全体の評判を高めようと頑張る過程で生じた問題)
『その問題をどのように解決したか?』
例えば、「アルバイト先は離職率が高く、そのため店全体の接客レベルが高まりませんでした。そこで、週に2度、開店前に接客研修を行うこととなり、研修リーダーの一人として頑張りました。指導にあたっては、自分自身の接客を見つめ直し、また、他店の接客も観察し、気づいたことをノートにメモし、そのノートを全員と共有しました。また、問題の根本は離職率の高さにあると考え、「声をかけあい助け合う」意識を全員で共有し、辞める人を一人でも減らそうと努力しあいました」と。
協調性、積極性、観察眼、リーダーシップ…このようなキーワードに頼らなくとも、多くの素晴らしさが伝わるアピールが出来上がりました。実際には、問題は大小様々だったはずですので、問題解決エピソードは複数準備しましょう。会社は正社員を求めていることを意識すれば、「目標+成果+問題解決」をネタとしたアピールがふさわしいことが分かります。
岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している