キングオブコメディ・高橋逮捕で「年末の犯罪」に困るテレビ業界

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キングオブコメディ・高橋逮捕で「年末の犯罪」に困るテレビ業界

年末の逮捕は番組差し替えで大損害もあり得る

キングオブコメディの高橋健一容疑者が、12月26日に逮捕された。都内の高校に忍び込み、女子制服などを盗んでいたとのことだが、自宅からは約600点の制服が見つかり、一部報道では「約20年前からやっている」などと供述しているとされる。余罪もあるとみられており、まったく洒落にならない事件が年末に起こってしまった。

同日放映の「エンタの神様」(日本テレビ)は出演映像を差し替える編集を行っているとのことだが、同番組は出演者ごとの個別収録で出演者集合シーンがないことが幸いし、間に合っただろう。

年末年始のテレビ番組といえば、社員・外部会社の多くが休みに入るため原則として生放送以外、ほとんどが事前収録となる。

このように年末に芸能人の犯罪が起こると、テレビ局は再編集に困ることとなる。過去で思い出されるのは田代まさし。彼は復帰後2001年12月に2度目の事件をおこし、2002年の「新春かくし芸大会」「志村けんのバカ殿様」は、すべて田代をカットされた形で放送された。どちらも非常に莫大な予算をかけて収録されているだけに、無理をしてでも放送にこぎつけたのだが、もし番組進行上カットが不可能など差し替えが効かない場合は放映中止も余儀なくされることとなり、局は大損害となる。キングオブコメディでも問題になるのは、これからの出演映像だ。当面12月28日の「速報!有吉のお笑い大統領選挙2015冬」(テレビ朝日)に影響があることが考えられる。扱いに困るのは無関係な相方の単独出演。12月29日のTBS「時間がある人しか出れないTV」で予定されている。テロップからグループ名を外すなどに留まるかもしれないが、関係者は頭を抱えているだろう。

戦々恐々とする「やってる芸人」

年末年始はお笑い番組が多い時期で、それこそ普段は暇なB級芸人でさえも出番がやってくる。以前、自転車泥棒芸人発覚の際に当サイトでも報道したが、特にお笑いは舞台ギャラと一部の給与が不当に低いことから表面化しない楽屋泥棒など小規模犯罪がよく見られる。

事実10月14日のテレビ朝日「怒り新党」では、有吉弘行が「芸人で楽屋泥棒しているやつに、おい泥棒って呼ぶもんね」と表立って言及している。業界内で「あいつはやっている」とわかっている芸人はそこそこいる。ただ、立件されていないだけなのだ。

もしまた来年も12月頃に、芸人による逮捕劇が起こったら…。特に正月特番が一気に再編集となれば、現場はパニックとなりかねない。ある関係者はいう。
「こういうことが起きると、業界内で噂の立つ芸人は使わなくなるんじゃないでしょうか」(制作プロダクション)
お笑い業界にも身体検査と体質改善が必要なようだ。

(文・藤枝磯和)イメージ:ニコニコニコニコキングオブコメディ 扉ページより部分引用

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