東京女子流・小西彩乃”卒業コメント”に隠された平成アイドルの苦悩 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

”平成アイドル”が抱えている苦悩

「彼女らがデビューしたのは10代前半。人気絶頂の中でパフォーマンスを続けていく上で、世間一般的なアイドルという捉え方と、自身が捉える女性とのイメージにギャップを抱くようになっていたと言われています。アイドルを演じることが苦痛になり、そこから各々のパフォーマンスが低下していったと見る芸能関係者がいるほどです」

 こうした彼女らの気持ちを汲んだかは定かではないが、東京女子流は今年1月5日に〝アーティスト宣言〟なる活動スタイルを発表。『アイドルフェスへの不参加』『アイドル雑誌には出ない』『アイドル色の強い楽曲の封印』『メンバーが楽曲制作に関わる』など、アーティストとして活動していくとしたのだ。

 しかし、今度はこの宣言にファンが戸惑いを示す。「10代でのデビューはまさにアイドルそのもの。アイドルとして応援していたのに、急にアーティストと言われても応援しきれない。これではファンは離れる一方です。運営は迷走していると言わざるをえない」(前出・音楽ライター)

 アイドルグループには、若くしてデビューするがゆえの根強い問題があるのかもしれない。今回卒業を発表した小西の心情はわかないが、卒業コメントには以下のような記述がある。

「デビューした頃は、本当に子供で、何も考えずに歌って踊って楽しくやっていけたけど、だんだん体が成長していくにつれて、自分が自信をもってやってきた歌がうまく歌えなくなって、歌って踊ることの大変さに気づいてからずっと不調だったけど、時間は止まってくれない」(公式ホームページより抜粋)

 メンバー卒業という転機をきっかけに、東京女子流の復活を期待したい。

(取材・文/北川愛)

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