日本への領海空侵犯は年間800回以上も? 非公開”スクランブル発進”の衝撃 (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

2015年10月、豊後水道沖に中国潜水艦が潜航して留まっていた?

「潜航中の潜水艦の航行海域や航路を国民の皆様が知ること、それ事態が安全保障への不安を募らせる──それくらい彼らはわが国に接近しているということですよ」

 かつて統合幕僚監部や航空幕僚監部に勤務した1等空佐はこう語る。こうした取材では陸自衛官なら海と空、海自衛官なら陸と空、空自衛官なら陸と海と自らが属さない自衛隊の話なら彼らも話しやすい。

「今年(2015年)10月、中国潜水艦が長らく豊後水道海域に潜航したまま居続けていたという風聞は聞いてますか? 陸自の関係者が防衛大同期の海自の1佐から聞いたというけれど。昔もこうした話はよく聞いた。しかし安保法成立以前はもっと酷かったものだ」(第一線部隊勤務・1等空佐)

 しかし、年々増え続けるスクランブル、領海侵犯行為に関しては、増え続ける今のほうが、わが国安全保障はむしろ落ち着いた状況にあるという。

「今後、中国とロシアによる領海・空侵犯行為はますます増えるでしょう。しかしこの増加傾向はさほど心配はいらない。彼らにとっては単なるデモンストレーションです。仕事をしているという自国へのアピールですよ」(元防衛大学校教官・1等海佐)

 しかし、領空・領海侵犯を監視するほうはそうはいかない。

「もっとも現場で勤務する人たちは、かつてよりも高い緊張感を強いられています。ここは大勢の方に知って頂きたい」(防衛省関係者)

 なお、2015年10月、「豊後水道で中国潜水艦が潜航したまま長らく留まった」という話について防衛省に問い合わせたが、「コメントは差し控える」との回答だった。本当の脅威は、やはり国民サイドにまで伝わらないのかもしれない。それでいいのかどうか。これは国民の声、すなわち世論が決めることだ。

秋山謙一郎(あきやまけんいちろう)
1971年兵庫県生まれ。創価大学大学院修士課程修了。主著に「ブラック企業経営者の本音」(扶桑社)、共著に「知られざる自衛隊と軍事ビジネス」「自衛隊の真実」(共に宝島社)など
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