8割の人は自分の声が嫌い!けれども声ひとつで人生は変えられる (3/3ページ)

Suzie(スージー)

ということは、いい方を変えれば、これから日本が本格的に声に取り組むようになれば、ものすごい伸びしろを持っているということになりますよね。考えられる効果や影響をお聞きしたところ、「自己肯定感の向上につながる」とのこと。

さらに、山﨑さんは、つくりものでない「本物の自分の声(オーセンティック・ヴォイス)」が手に入れば、人生が変わるとまでいうのです。

「あなたが出している声はあなたそのものです。あなたが声を出し、その声があなたをつくるのです」

たとえば、汚い言葉を使うと、心まで汚くなってしまう気がしますよね。声にも同じことがいえるのでしょう。

本書のなかでは、学級崩壊寸前のクラスを担任していた女性が、自分の声を認識し、それを本来の声に戻していくにつれて、生徒たちが別人のように穏やかになった実例が挙げられています。

彼女が最初に出していた声は、彼女自身でさえ耳をふさぎたくなるようなヒステリックなキーキー声だったそうです。彼女がどのように自分の声を取り戻していったか、気になる方は、ぜひ本書をお読みください。

声は、声帯だけでなく、骨も筋肉も、いわば生きるためのさまざまな身体機能を使って出すのだと言います。つまり、身体機能が少しでも欠けたり、精神的に緊張やストレスがかかったりするだけで影響を受けてしまう繊細なものなのだそうです。

それにしても、声がそれほどまでの力を持っているとは知りませんでした。

「声には本質が表れます」という山﨑さんに、本質とはなにかとお尋ねしたところ、「生き方」という明確なお答えが返ってきました。

声は生き様ということですね。

(文/Kinkiii)

【取材協力】

※山﨑広子・・・国立音楽大学を卒業後、複数の大学にて心理学および音声学を学ぶ。音楽ジャーナリスト・ライターとして取材・執筆をするとともに、音声が人間の心身に与える影響について、認知心理学をベースに研究。学校教材の執筆も多く手がけ、NPO法人ミュージックソムリエ協会では音楽心理学の講師を務める。「音・人・心 研究所」創設理事。日本音楽知覚認知学会所属。

【撮影】

※Setsu Inoue

【参考】

山﨑広子(2015)『8割の人は自分の声が嫌い 心に届く声、伝わる声』KADOKAWA

8wari

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