外国人が多摩川を不法占拠?無法地帯と化す“闇畑”に潜入してみた (2/3ページ)
「俺はマンションに住んでるよ。趣味で畑耕してるんだ。家で小さいプランターを作ってたって面白くないだろ? 国土交通省は月に1~2回やってきて、立ち退くようにってビラを貼っていくけどそれ以上のことはしないね。結構な量収穫できるよ。ただ、野菜泥棒に持っていかれることも多いんだよね。囲いも作ってるんだけど、壊されちゃう。悔しいよね」
と語った。不法耕作地に野菜泥棒……この世の末といった感じである。ただ話を聞いていると、趣味のレベルを超えた耕作地もあるという。
「中国人はビックリするくらい大きい畑を作っているね。小屋もものすごく大きい。完全に商売で、畑をしてるんじゃないかな?」
噂では、中華料理店で使う中国野菜を育てている、などと言われていたが、実態はわからない。
河川敷には、不法滞在をしている外国人や、逃亡している外国人が居つくことも多い。日本人ホームレスとは違い、若い人も多く、また犯罪を厭わない人も多いので、周辺の治安に悪影響があるのではないか? との意見もある。
だが、河川敷の不法使用はこれでは終わらなかった。なんと、ゴルフ場を作っている人がいた。かなり広い範囲を刈り込み、地面をならしてゴルフ場にしていた。
国土交通省が出した「ゴルフはやめましょう!」の看板は、打ち壊され地面に落ちていた。僕が訪れた時は、ゴルフ場を作った人はいなかった。しかたなく、近くを歩いていた人に話しかける。
「ゴルフ場作った人? やばいよ。めちゃくちゃ怖い人だからね。話しかけただけで怒鳴られるよ。もし『ゴルフ場をやめろ』なんて言ったら、殴られるからね。気をつけなよ」
殴られるのは勘弁してほしい。結局、ゴルフ場の持ち主(製作者?)とは出会えなかったが、今でもプレイはされているようだ。
さすがにゴルフ場、以上の河川敷無断使用はないだろう、と思い歩いていると、立ち入り禁止のポールが立っている場所を発見した。そもそも本来道ですらないのに立ち入り禁止っておかしいよな? と思いながら、奥に進んでいくと、超巨大な檻が出てきた。