平子理沙、橋本愛、夏帆...「劣化」の声に苦しむ負のスパイラル (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

 女優やタレントとして美しくあり続けるのは、“芸能”という仕事の性格上、なかなか避けては通れない道だ。

「過剰な“美へのこだわり”が、新たな疾患を生み出すこともある」

 と警鐘を鳴らすのは、他ならぬ“美”のプロフェッショナルである美容整形外科医だ。

「美しさに固執するあまり、行き過ぎると『身体醜形障害』になってしまい、“美しくない自分はダメだ”という強迫観念に悩まされてしまうケースもあります。こうしたマインドになってしまうと、たとえ整形しても満足いくことはほとんどない。結果、鬱病になることもあります。女性芸能人やタレントは仕事柄、外見を磨き上げなくてはいけないでしょうが、気にしすぎると今度は別のリスクや落とし穴が待っているわけです」

 ある芸能関係者は、森高千里を引き合いに出してこう語った。

「年を重ねれば容姿が変化するのは普通のこと。それを『劣化』と揶揄されてしまう女性芸能人のストレスは相当なものですし、そのストレスが過食や肌荒れを招いて、『劣化』につながる。完全に負のスパイラルなんです。最近驚いたんですが、森高千里さんも苦労されてるのではないか、と感じたことがありました。フジテレビの亀山社長の肝いりで音楽番組のMCに抜擢されたものの、どうにも視聴率が振るわない。そのストレスが影響しているのか、ほうれい線や頬骨が以前より目立ってきた印象を受けたんです。森高さんが劣化した、と言いたいのではありません。あの森高千里ですら、容姿を維持するのは困難なんだという現実をもっと認識しなければならない」

 劣化問題に関しては、2015年9月、爆笑問題の田中裕二がラジオ番組『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)にて、

「女性芸能人の容姿に対して“劣化”という言葉を使うことが、どんだけ人を傷つけているかを自覚して使え」

 と苦言を呈したことも話題となった。芸能人はパッと見の外見が人気やイメージに直結しがちな商売であるがゆえ、そこで評価されるのは仕方がない面はあるものの、「人気商売だから」では割り切れないものが、そこにはあるのだろう。老けたり、太ったりすることに対して皆が寛容になった社会ほうが、確かに生きやすそうだ。

(文/タナカアツシ)

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