とりすぎ注意!塩分が多く含まれている「おせち料理」トップ10

Suzie(スージー)

とりすぎ注意!塩分が多く含まれている「おせち料理」トップ10

めでたい食材や、1年の幸福を祈念した品目がお重にギュッと詰め込まれたおせち料理。

昔から、元旦ぐらいは家庭の主婦が家事に追われず過ごせるように、という意味合いもあるとされ、ほとんどの品目が保存食の側面も持っています。

温かい食べ物に比べて冷たい食べ物は味がわかりにくいのですが、実はおせち料理の品目には味がしっかりついていて塩分の高いものが多いのです。

そこで今回は、管理栄養士の望月理恵子さんに、100gあたりの「塩分の多いおせち料理の品目トップ10」をお聞きしました。

厚生労働省が推奨する1日のナトリウム(食塩相当量)は18歳以上の男性で8.0g未満、18歳以上の女性で7.0g未満。

お重をちょこちょこつまんでいるうちにオーバーしてしまう可能性も……! どんな品目に塩分が多く含まれているか、さっそくチェックしていきましょう。

■10位:陣笠椎茸(100g)0.9g

椎茸の煮しめ。しょうゆで調味するので、その塩分が反映されます。煮込み時間や染み込み具合によっても塩分がかわります。

■8位:伊達巻 (100g)0.9g

魚のすり身に卵を混ぜて作られるので、魚の持つ塩分が反映されています。甘みもあり、カロリーもやや高め。おせち料理の定番ですが、食べすぎには気をつけたい一品です。

■8位:黒豆(100g)0.9g

甘いイメージのある黒豆ですが、煮る際に塩も加えています。塩の分量を多くすれば、日持ちする日数が長くなります。市販のものは塩分多めになりがちなので、塩分抑えめで自分で作ってみてもいいでしょう。

■7位:錦玉子(100g)1g

黄色と白のコントラストが華やかな錦玉子。甘さを引き出すために塩を少々加えていますが、1人分程度であれば、塩分はそこまで高くはなりません。

■6位:数の子(100g)1.2g

年末のこの時期、スーパーにずらっと並ぶ数の子は、ニシンの卵。子宝・子孫繁栄の象徴で、おせち料理の定番です。

食べるとしょっぱいその味の通り、1本(10gほど)で塩分量は1gほど。しょうゆに漬けて食べたり、松前漬けのようにして食べるとさらに塩分がしてしまいます。コレステロールが高めなのも気になります。

■5位:昆布巻き(100g)1.9g

よろ“こぶ”というめでたい名前を持つ昆布は、お正月飾りや結納の席でも欠かせない定番食材。お重に必ず入る昆布巻きには、昆布とその内側に巻く鮭、それに味付けのしょうゆが反映され、塩分はかなり高めです。

■3位:するめ(100g)2.3g

“あたりめ”とも呼ばれ、縁起物の代表格であるするめ。スルメイカを干して作るので、素材そのものが持っている塩分が反映されます。

マヨネーズやしょうゆにつけて食べると塩分はさらにアップしてしまうので気をつけましょう。しっかり噛んで食べれば、少量でかなりの満腹感が得られます。

■3位:たたきごぼう(100g)2.3g

地面にしっかりと根を張るごぼうも、日本では縁起のよい食べ物とされています。たたきごぼうはごぼうを柔らかく煮てたたいた一品。煮る時にしょうゆ、塩などの塩分の多い調味料を使っているので、塩分が高めです。

■2位:紅白かまぼこ(100g)2.5g

紅白のおめでたい色どりと、日の出を思わせる形から、おせち料理には必ず入る紅白かまぼこ。

しかし、練り製品は塩分高めです。魚自体に含まれている塩分と加工の工程で塩が入ります。1切れ13gほどなので、塩分は1切れで0.3g。少なそうですが、パクパクとつまんで量を食べがちなので、要注意。

■1位:田作り(100g)4g

カタクチイワシを甘辛く煮詰めたもの。カタクチイワシ自体、海の魚で塩分も高めです。

100gあたり塩分4gは、1日の必要量のほぼ半分。しょうゆの味付け具合でも変わりますが、1人前ならば10gほどなので0.4g。食べる分量を考えれば、そこまで塩分は高くはありません。

なお、「比較的カロリーが高いものは塩分が少なく、塩分が少ないものはカロリー高めの傾向があります」と望月さん。いずれにしても、1つの品目をたくさん食べるのではなく、いろいろな品目を少しずつ、バランスよく味わうのがベター。

過去記事「要注意!おいしいけど“意外とカロリーが高いおせち”トップ10」も参考に、それぞれのいわれを話題にしながらお重を囲み、楽しい1年のスタートを切りましょう。

(文/よりみちこ)

【取材協力】

望月理恵子・・・管理栄養士、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー。調剤薬局、サプリメント会社に勤務後、独立。強制・禁止などの指導ではない“楽しく自然に身に付く栄養カウンセリング”と、アンチエイジングクリニックや皮膚科などで美容・肩こり・冷え・眼精疲労など“健康な人にもおこりうる悩みに対してのカウンセリング”を得意とする。現在は、健康検定協会を運営しながら、栄養専門誌など、幅広い媒体で執筆活動中。

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