数千年の眠りから次々と目を覚ます氷の中の生命体が生物の進化をひも解く時 (2/4ページ)
ティラノサウルス級の生物を呼び戻す事は出来ないが、例えば永久凍土に眠っていたバクテリアを数百万年の眠りから呼び覚ます位の事であれば可能だという。
2013年の「レザレクション・エコロジー・マニフェスト」誌でとある学者は「クライオジェニック凍結」はまるで進化論の為の、進化論的タイムマシンです」と語っている。こういった新しい技術は学者に過去を見せるだけでなく、目の前で実際にその進化を体験する事が出来るようになるのだ。
進化を再現することが可能となる
現代科学の力を持ってしても、ジュラシックパークにでてくるような恐竜では無理だが、バクテリア・細菌ならば話は別だ。
例えばあるバクテリアの種を研究しているとしよう。カナダの北極圏でピンク色のバクテリアが発見されたとしよう。さらに今度は「3000年間永久凍土状態で眠っていた藍色のバクテリア」を発見したとする。この二体の異なるバクテリアのDNAを見比べると類似点を発見するかもしれないし、それ以上にDNAの異なる・色の違いを決定づける因子の発見に成功するかもしれない。つまり、この段階であなたは藍色からピンク色になってしまった謎に立ち向かう事になるわけだ。
さて、ここからあなたは進化を模倣することができる。あなたはピンク色と藍色のバクテリアを手に、自然環境を模倣したラボで培養する。例えば温度、塩分濃度、水素イオン濃度指数等を変えた環境に置き観察を続けるのだ。すると数ヶ月後あなたは奇跡的に藍色のバクテリアがピンク色になる環境を発見するだろう。おめでとう!これであなたは数ヶ月の間に、3000年以上前の地球を紐解いた事になる。
もちろんこれは、かなり簡易的に進化論研究を説明しているが、こういう事が可能だと考えると、将来的に私たちは過去の生物から歴史を紐解き、進化を再現する事が出来るかも知れない。