世界に根付く「柔道:Judo」独り立ちの時を見守る (3/3ページ)
■ これから求められる日本人の役割

海外の柔道クラブに行くと、「同業他者しか眼中にない」という日本人独特の発想が見当たらない分、非常に開放的な雰囲気が感じられる。
『バンサール柔道クラブ』には数人の日本人が指導者として関わっているが、それでも主役は現地の人々である。
日本人は、現地の道場と東京の講道館本部をつなぐUSBポートのようなものだ。それ以上でも、それ以下でもない。「日本人が指導者でなければ真の柔道は海外で根付かない」というのは、偏見であり深刻な差別である。
柔道は、もはや日本一国だけが操作できる規模の競技ではないのだ。

そのことに気づくと、柔道の可能性は、まだまだ果てしなく広がっていると察することができる。
あらゆる方面との技術交換があればこそ、競技は発展していく。
それこそが格闘技の醍醐味だ。
【取材協力】
※ バンサール柔道クラブ