「銃とともに育つ」アメリカ南部の子供たち。銃規制を巡る意識格差とオバマの涙 (1/2ページ)
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アメリカのバラク・オバマ大統領が、記者会見の最中に落涙した。1月5日のことだ。
大統領権限で、銃規制を強化すると発表した直後に、である。
だが“銃規制”といっても、それは販売免許の義務範囲を広げる、購入者のバックグラウンドチェックを強化する等のものだ。つまり、ごく普通のアメリカ人は、これからも銃を買えるのだ。
アメリカはやはり、“銃の国”である。
例えば、我々日本人がイメージする“アメリカのホームドラマ”といえば、大抵の場合ロサンゼルスやシアトル、あるいは東海岸地域を舞台にしたものが多い。だが、それらの地域は民主党寄りの土地柄で、州の銃規制も厳しい。
これからご紹介するのは、「保守的な地域の子供たち」についてである。
■ 南部育ちは子供のうちから拳銃を
アメリカの“保守派”は、すなわち“銃規制反対派”である。共和党員でありながらクリントン時代の銃規制法案に賛成した、シルベスター・スタローンという例外はいるものの、それ以外の共和党員は、ほぼ「銃こそアメリカの象徴」と考えている。
テキサス、ジョージア、フロリダ、ルイジアナなどの南部州は、景色も人の考え方もロスやシアトルとは違う。南部の子供たちは、幼い頃から銃とともに成長している。
シューティングサークルが主催する、子供向け講習キャンプも、南部では盛んに行われている。
この動画『Young Guns: Should Kids Learn How to Shoot Guns ? | Nightline | ABC News – YouTube』の通り、南部の子供にとって、銃の練習は“習い事”の一つなのだ。日本の子供が、そろばんやスイミングを習うのと同じ感覚かもしれない。
日本でも、かつて東北のマタギなどは子供に銃を教えていたが、こちらはあくまでも動物を対象にしたものである。拳銃と自動小銃は、動物ではなく対人目的のものだ。
こうした地域で生まれ育った政治家と、シカゴにマイホームを持つハワイ生まれのオバマ大統領が、銃問題で対立するのは、まさに必然なのだ。