秋津壽男“どっち?”の健康学「健康づくりに始めたランニングの落とし穴 はまってしまうと危ない中毒性にご注意を」 (2/2ページ)

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 加えてオススメできないのが早朝ランニングです。

 人間の自律神経とは、交感神経と副交感神経という正反対の働きをする二つの神経から成り立っています。夜はリラックスした状態で眠りに就くため副交感神経が勝り、朝目覚めると活動的になるため交感神経がしだいに優位になります。つまり朝は血圧が上がり、夜間の脱水も加わって血液が凝固しやすい状態ですが、このままランニングをすると、脈拍が増えて血圧がさらに上昇し、心筋梗塞のリスクが高くなるのです。

 心臓に持病のある方は、早朝ランニングなど絶対にやらないでください。

 逆にオススメできるのが、途中で休めるうえ、中毒性のないウオーキングです。こちらは体に大きな負荷がかからず、体内に取り入れられた酸素が体内脂肪やグリコーゲンを燃焼します。さらに筋肉も適度につくので基礎代謝量が増え、脂肪燃焼も助長されます。心臓や肺の働きがよくなった結果、新鮮な血液を全身に送り出せるため、生活習慣病の予防やストレス解消なども期待できます。

 ランニングもウオーキングも、自分の体と相談しながらの運動ならいいのですが、無理に頑張りすぎるとスポーツとなり、突然死のリスクを高めます。

「スポーツではなく運動をする」と心がけてください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「健康づくりに始めたランニングの落とし穴 はまってしまうと危ない中毒性にご注意を」」のページです。デイリーニュースオンラインは、“どっち?”の健康学週刊アサヒ芸能 2016年 1/14号秋津壽男ランニングウォーキングカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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