【冴え女シリーズ(10)】[ドSなイケメン茶道プリンス様]第1話(後半)「結婚しようと思っている」 (2/3ページ)
当然だろう」
しずか「えっと・・・難しいですね・・・」
蓮条寺「主観でも構わないが、」
しずか「その・・・フィーリングが合うか、とか・・・一緒にいて安心できるか、とか・・・」
蓮条寺「なるほど。しかし、一度短時間会ったぐらいで、そんなことが分かるものなのか?」
しずか「・・・わかりません」
しずか「す、すみません・・・」
蓮条寺「いや、いいんだ。お前なら、あるいはと思ったのだが、」
しずか「どうして、私なのでしょう・・・?」
蓮条寺「私のことを一番よく知っているのは、お前だからだ」
しずか「・・・?」
蓮条寺「お前とは幼馴染だし・・・長い間、この茶道教室の稽古にも通ってくれている。幼稚舎から大学まで、ずっと学校も同じだった。家族を除けば、私と一番接触時間の長い知人はお前だろう。適任というものだ」
しずか「そう言って頂けるのは光栄なんですが・・・お役に立てるかどうか」
蓮条寺「そうか・・・」
しずか「あの、お見合いではどんなことをされているんです?」
蓮条寺「・・・食事をして、多少お互いのことを話しながら散歩をするぐらいだ」
しずか「普通・・・」
蓮条寺「お見合いマニュアルにはひとしきり目を通したからな」
しずか「・・・真面目、ですね」
蓮条寺「そうか?」
しずか「ひょっとすると、そういうところに原因があるかもしれません・・・」
蓮条寺「そういうところとは?」
しずか「真面目すぎるところです。