100人に0.9人前後で発症する「自閉症」の生き方を問う言葉 (3/3ページ)

Suzie(スージー)

「こんな自分ではだめだと思うのであれば、その人が追い求めているものは、自分らしさではなく目標ではないでしょうか」

なるほど。外へ、外へと自分らしさを求めていっても、もしそれが手に入らなければ、つらくなってしまいそうです。

「僕が考える自分らしさとは、はるかかなたの山の頂上に咲いている珍しい花ではなく、手を伸せばすぐ届く、心地いい芝生みたいなもの」という言葉に、安らぎを覚えるのは筆者だけではないはずです。

本書は10回ごとに先攻後攻が入れ替わるかたちで、東田さんと山登さんのやりとりが進みます。もともと東田さんの本のファンだったという山登さんの名キャッチャーぶりもさすがです。

自閉症のイメージにとらわれることなく、生き方を模索していて砂漠でオアシスにたどりつくような東田さんの言葉に、ぜひ触れてみてください。

(文/Kinkiii)

【参考】

一般社団法人 日本自閉症協会

Presidential Proclamation — World Autism Awareness Day, 2015-whitehouse.gov

東田直樹・山登敬之(2016)『社会の中で居場所をつくる 自閉症の僕が生きていく風景〈対話篇〉』ビッグイシュー日本

「100人に0.9人前後で発症する「自閉症」の生き方を問う言葉」のページです。デイリーニュースオンラインは、レビュー言葉女子などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る