文章を読んでいない子どもが使う「話し言葉」って?絵本動画のデメリット3つ
YouTubeなどの動画やTVから流れる名作のアニメ動画とママがする読み聞かせ、もし内容が同じだったら専門的な読み聞かせの方がプロなので話し方も上手で子どもの脳にいいのでは?と思ってしまいます。また、活字を読むのが苦手なママは動画に頼りたくなりますね。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が絵本動画のデメリットについてお話します。
■絵本動画のデメリット3つ
(1)想像力が育たない
考える前にどんどん次の画面が出てくると、自分で想像したり考えなくても済むので楽ちんです。でも、テレビ漬け、DVD漬けにしてしまうと想像力、思考力が育たなくなります。
これに対して絵本は描かれている絵が動くわけでもありませんし、声も発してはくれませんから、自分で登場人物の声や動きをあれこれ考えながら聞いていなくてはなりません。絵本の読み聞かせをされている子どもの想像力や推察力が伸びるのはこのためですね。
(2)文字がない
DVDは音声が付いていますからそこに活字を載せておく必要はありません。ですから、文字に触れる時間がグンと少なくなります。
さて、小学校の国語の問題で次のようなものがあります。
● “を”と“お”の使い分けの設問
・ご飯( )を食べます。
● “わ”と“は”の使い分けの設問
・わたし( )元気です。
● “お”と“う”の間違えやすい問題
×おとおさん
○おとうさん
×おとおと
○おとうと
特に教えなくてもわかる子は普段絵本でこのような文章を見ている子です。
“こんにちは”“こんばんは”の使い方もたまに“こんにちわ”“こんばんわ”と誤って使っている大人を見かけます。“こんにちは”“こんばんは”が正しい使い方です。ちなみにこれらは「今日は、お日柄もよろしく」などの挨拶文の最初の部分だけが残った挨拶語ですので“は”を使います。
話し言葉と書き言葉は違います。TVから出てくる動画や人の話し言葉だけではわからないことが文章を読み慣れている人には自然に入ってくるのですね。
(3)眼筋が発達しない
本を読んでいると眠気が襲ってくる人がいます。それは文章を読むことに慣れていないからです。目の筋肉が発達していないので直ぐに疲れてしまいます。TVやパソコン動画は自分から目を意識的にあちらこちらに動かさなくても画面が自動的に切り替わってくれます。
これに対して本は縦書きの場合は上から下、横書きの場合は左から右と自ら動かさないと次の内容を知ることができません。これにより目の筋肉である眼筋が育ちます。
筆者は速読の訓練を受けたことがありますが、速読の先生によれば、目を上下左右にしっかり動かす眼筋ストレッチを行い眼筋を鍛えることは文書を読み進める上でもとても大切であるそうです。
■文章を読んでいない子どもが使う“話し言葉”
文書を読んでいない子どもは小学生になってこんな風に話し言葉で作文を書いてしまうことがあります。
×太郎君に意地悪をされてむかつきました
○太郎君に意地悪をされて気分が悪かったです。
×ご飯を食べてたら電話が鳴った
○ご飯を食べていたら電話が鳴った
×お母さんに叱られて悲しかったし悔しかった。
○お母さんに叱られて悲しく、悔しかった。
いかがでしたか。
忙しいとき、娯楽の一つとしてDVDを活用するのは悪くはありませんが、これに頼りきりになるのは止めましょうね。
絵本の読み聞かせは文章の内容を理解させ、味わわせることだけがメリットではありません。子どもは大好きなママの膝に抱かれて肌のぬくもりを感じながら読んでもらいたいのです。どんなに下手な読み方でもママに勝る人はいないのです。
保育園、幼稚園は集団での読み聞かせですから、先生と子どもが対面で向き合って読み聞かせします。でも、家庭では膝に抱いたり、兄弟姉妹がいるのならば、保育園や同じ向きに並んでみんなで一冊の絵本を見ているスタイルの方が肌と肌が密着できていいですね。ぜひ、時間を見つけて読み聞かせをしましょう。
【画像】
※ Monkey Business Images / PIXTA