【冴え女シリーズ(10)】[ドSなイケメン茶道プリンス様]第3話(前半)「全ては客人のためだ」 (1/2ページ)

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【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]

■作品概要
しずかは幼い頃から、幼馴染で茶道家の「蓮条寺」が師範を務める茶道教室に通っている。小さな頃は仲の良かった二人だったが、成長するにつれて次第に疎遠に。そんなある日、稽古の後で「蓮条寺」から「話がある」と呼び止められるしずか。少し世間知らずの茶道家「蓮条寺」の一途な恋に胸キュンなラブストーリー。


●第3話(前半)「全ては客人のためだ」


蓮条寺「しかし、そんな非常識な振る舞いを許すわけにはいかないだろう」

しずか「先生は小さい頃からそのようにしつけられてきたかもしれませんが、洋間で育ったお嬢さんにそういう知識はないんです・・・」

蓮条寺「そんな馬鹿な・・・!」

しずか「あまり本気で衝撃を受けないでください」

蓮条寺「いや、私にとっては、全く予想外の現実なんだ・・・」

しずか「そうでしょうけど・・・」

蓮条寺「常識を改めないといけないのは、私のほうかもしれないな・・・」

しずか「・・・」

蓮条寺「私にとって、訪問先での振舞いをあらかじめ学んでおくのは礼儀だ。そして、知識を与えてくれた相手には敬意を払い、感謝するということも。だが、それはもう現代にはそぐわない、時代錯誤な振る舞いなのか・・・」

しずか「いえ、それは間違いではないと思いますが、指摘の仕方をもっとこう、優しくすれば・・・」

蓮条寺「どんな風に?」

しずか「『それはちょっとダメだよー』とか・・・」

蓮条寺「・・・私が?」

しずか「・・・無理、ですよね。

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