【アニメ漫画キャラの魅力】気苦労主将は伊達の良心「茂庭要」の魅力とは?『ハイキュー!!』 (2/2ページ)
■ハイハイハイ!呑まれない!!
“伊達の鉄壁”と称されるブロックは、「青根」を中心とした主力選手が担い、さらに攻撃も同じ三年に「鎌先」という頼もしい仲間がいるのですから、チームを率いなければならない主将の茂庭にとっては、大変心強かったと思われます。しかし、この“心強いチームメイト”こそが、茂庭の頭痛のタネでもあるのです・・・。
まず、伊達の鉄壁一番の屋台骨である二年の青根は、優秀な選手を見付けるそばから相手を指差し、勝手に「ロックオン」し他校に迷惑をかけます・・・。そしてもう一人の迷惑児こと「二口」に至っては、選手への挑発や心を挫かせる言動は他校だけに及ばず、自チーム三年の「鎌先」にもその毒舌の矛先を向けるのです・・・。そんな二口に見事のせられてしまう「鎌先」を加え、茂庭の苦労は絶えません。
しかし、そんな騒がしい問題児たちを抱えながらも、茂庭は自分の立場や成すべき事をしっかりとこなします。鼻っ柱の強い後輩達が、烏野との対戦で「日向」の攻撃に面食らい飲まれかけてもいても、「ハイハイハイ!呑まれない!!」と自分達の力を信じるよう落ち着かせました。
「お前達は今まで色んなスパイカーをねじ伏せてきた!」。茂庭は問題児である後輩達を心から信頼し、そして導く。そんな素晴らしい先輩なのです。
■俺達こそが「鉄壁」
烏野に追い込まれた際、後輩らへ信頼の言葉を語る茂庭に、一番の問題児であった二口がこう訂正を求めます。
「“お前達”じゃなく“俺達”って言って下さいよっ」
その言葉は茂庭にとってどんなに嬉しかった事でしょう。クソ生意気だと思っていた後輩は、こんなにも自分達を認めてくれていたのです。実は、茂庭たち三年の世代は、「強豪」と呼ばれる伊達工でも“ハズレ”や“不作”と呼ばれた世代でした。烏野戦敗退後、茂庭達三年は最後のチャンスでもある「春高」への出場を諦め、次世代である二口たちへと自分たちの夢を託したのです。
コミックス6巻のおまけ漫画でも、こうした三年らの思いが描かれていました。「でも 来年は 来年の“鉄壁”は 絶対崩れねぇよ」。彼らの涙と思いは、こうして次世代と受け継がれていくのです。
強豪チームで主将を務める重圧は大変なものだと思います。しかし、問題児と呼ばれた後輩たちを信じ、皆をまとめながら戦い続けてきた姿こそ、信頼される伊達工男子バレー部主将「茂庭要」の最大の魅力なのかもしれません。
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★記者:高塔(キャラペディア公式ライター)