元ジャニーズ・平本淳也が語る"SMAP公開謝罪後"のジャニー&メリー帝国 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

中居がトーク番組で披露した「ジャニーさんの誕生会」ネタだったり、ジャニーさんのプロデューサーとしてのギネス記録申請だったり、はたまた今回の『SMAP×SMAP』緊急生放送で垣間見えたメンバーらの異様な気の使いようであったり、気付くだけでもいろいろと確認できる。芸能プロダクションの社長がここまでクローズアップされることは通常ではあり得ないだろう。

 そんな寸分の隙も見せないジャニーさん(ジャニーズ事務所)だが、『SMAP×SMAP』緊急生放送に関してはイメージが悪化する恐れを抱えてしまった。視聴者らは画面の向こう側で顔をこわばせるSMAPメンバーを見て、「公開処刑」や「見せしめ」といった印象を抱いてしまったのだ。

 また、一部のファンが「メリー副社長解任」の署名運動などを始めていたが、ジャニーズからメリーさんが離脱したら、SMAPどころか嵐も含めてジャニーズ事務所全体の存続が危うくなる恐れが高い。ジャニー&メリーは運命共同体だ。実際に給与も同額で、とても二人は仲良しである。姉弟の二人三脚で半世紀以上をかけた「人生」そのものがジャニーズ事務所なのだ。

 悲しいかな、ジャニーズのタレントたちが勘違いしてはならないのは「タレントのチカラ」は皆無に等しいということ。芸能界においては「実力や人気というのはいくらでも作れる」からだ。しかし、それを作れるのは業界の中でチカラを持つ一部の芸能プロダクションだけである。もちろん、タレント個人の才能が必要ないわけではないが、それを生かせる場所や環境がないと全く意味をなさない。ジャニーズだからこそSMAPがあるワケで、SMAP各メンバーがほかの芸能プロからデビューしていたとしたら、現在の姿はありえないだろう。

 だから、元ジャニーズのひとりとして言いたいのは、いくらジャニーさんやメリーさんを批判したり追いやろうとしても、それは応援しているジャニーズのタレントのためにはならないということ。それは彼らの居場所を奪う行為にも等しい。

 悪いことをしたなら謝るのは当然であり、心配や迷惑をかけたなら相応の姿勢を見せるのも当然だ。しかし、当人たちが本当に悪いと思ってないとしたら......2016年のジャニーズ事務所には再び激震が走るだろう。『SMAP×SMAP』緊急生放送前のメリーさんは「メンバーからまだ謝罪はない」と憤っていた。一度崩壊した絆はそう簡単には元に戻れない。2016年はジャニーさん&メリーさんの動向がより注目を集めるだろう。

Written by 平本淳也

Photo by djandyw.com

Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以来、34冊の書籍を発表。

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