脳の謎がまたひとつ明らかに!人間は記憶を0.1秒で思い出せる (1/3ページ)
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脳
「最近、なんだかいろいろなことを思い出すのに時間がかかる……」そんな経験はありませんか?
でも実は、記憶を呼び起こすのに必要な時間は、まばたきよりも速いたったの0.1秒なのです!
今回は『Daily Mail Online』が報じた、記憶の回復力について紹介します。
■人間は記憶をたった0.1秒で回復できる
これまでは「記憶の回復には1/2秒、つまり0.5秒ほどかかる」と言われていましたが、実はたった1/10秒、つまり0.1秒で回復可能なのです。
まばたきの1/3の時間。そのため、ほとんど感覚がないくらい速い時間だといえるでしょう。
ただし、どんな環境でもこれほど記憶の回復力が速いわけではありません。
研究者によれば、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激法=磁気を用いて脳の特定部分を活性化する画期的な方法)でうつ病などの治療を行っている場合は、記憶の回復力も鈍るようです。
■記憶は意味記憶とエピソード記憶の2種類
記憶には、意味記憶とエピソード記憶の2種類があります。
意味記憶とは、言葉や世界についての一般的なことで、多くの人々に共有されている事実についての記憶です。
エピソード記憶とは、各個人に固有の「いつどこで何をどうした」といった個人的な記憶。これらはそれぞれ、別の回路を使って記憶されています。そのため、思い出すプロセスも異なっているのです。
■思い出すときに大切な領域は海馬と感覚野
ドイツのバーミンガム大学とルール大学の科学者は、記憶の思い出し方について調査するため、被験者の脳をスキャンしました。
科学者たちは脳波の動きから、記憶したり、思い出したりするときの脳のプロセスを研究。驚くべきことに、脳内で思い出そうとする動きが起きるとき、頭頂葉のなかでも感覚野の動きが急激に活発化したのです。
ここは、最初に記憶として脳内に書き込まれた場所。感覚野の初期活性化が、「思い出す」という行為にとって重要であると実証されたのは初めてでした。