【事件から学ぶ】人間の子が「狼」へと変貌する理由 (1/2ページ)
犬が犬を育てても狼にはなりません。犬になります。狼が狼を育てたら狼になります。でも人間が人間を育てたら姿かたちは人間でも、その行動が狼のように変貌してしまうことがあります。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、人間の子が狼になる理由についてお話します。
■人間の子は「狼」になる!?
狼が狼を育てたら狼にしかなりません。まれに人間に保護されたために子育てを放棄する動物もいますが、動物の世界に“子殺し”や“虐待”はありません。
過去に野生動物が人間を育てるという出来事が起こっています。
有名なのはインドのジャングルで発見された2人の少女“狼少女 アマラとカマラ”のお話があります。元々、二人は知的遅れがあったという説もあるので真相は定かではありませんが、大事なことを示唆している話だと思います。
『狼に育てられた子』によれば、生まれた時から狼に育てられた姉妹は発見時、推定8歳と2歳。アマラ、カマラと名付けられた少女は狼のような振る舞いをしたそうです。二足歩行することはなく、動物のような格好で歩き、食事は生肉を好み、食べるときは手を使わず地面に置かれた皿に顔を近づけてなめるようにして口に入れた、かとあります。目は暗闇の中でもぎらりと光り、夜になると遠吠えをし、狼そのものだったそうです。
■「秋葉原通り魔事件」の犯人を作ったのは?
2008年に起こった“秋葉原無差別殺傷事件”トラックで次々に人を引き12人殺傷、7人死亡した事件が起こりました。重傷を負った被害者のタクシー運転手が「なんでそんな人間に育ってしまったのか」「被害者も誰かの被害者ではないか」語っていたのが印象的でした。
当時、裁判で犯行の動機は生活苦、派遣労働に対する不満が事件の原因とされていましたが、犯人が獄中で綴ったメモには幼い頃に受けた厳しいしつけと虐待の日々がつづられていました。
“テレビはドラえもんと日本昔話しか見てはいけない。九九の暗唱を風呂でやらされる。間違えると頭を湯船に沈められる。「いつまで食べてんのよ。片付かないでしょ」と食器を片付ける母が新聞紙に残した食事をまき散らし、時には床から御飯を食べたことあった。