追い払ってるんじゃない!? 節分の「豆」は鬼へのプレゼントだってほんと? (1/2ページ)
2月3日は節分の日。豆をまいて鬼退治! は誰でもご存じでしょうが、「豆」は鬼へのプレゼントを兼ねているのはご存じでしょうか? 節分は「季節の変わりめ」の意味で、昔の日本では鬼を追い払う「追儺(ついな)」という儀式がおこなわれ、平安時代ごろに節分として定着しました。米に代表される五穀(ごこく)には「清め」の力があると信じられ、なかでも豆は鬼向き、「魔」を「滅」するのゴロと相まって使われるようになりました。
「鬼は外」のかけ声どおり「追い払う」だけでなく、「鬼のおやつ」との解釈もあり、拾い集めているうちに勝手に家を出て行くなんて歌も存在。お菓子をワイロに使うハロウィンにも通じる儀式となっていったのです。
■「豆」をまくのはゴロが良いから?
節分=2月のイメージが定着していますが、文字通り季「節」の「分」かれめなので、本来は立秋/立冬などの前日、つまり年4回あることを意味します。むかしの日本では、この時期には鬼や邪気など悪いものが発生しやすいと考えられ、それらを追い払う追儺(ついな)という儀式がおこなわれていましたが、植物が芽を吹く春はとくに重要視され、立春の前日=2月3日前後が「節分」として定着したのです。
なぜ豆をまくのでしょうか? 古代・日本では穀物、なかでも米・麦・あわ・きび・豆の「五穀」には邪悪なものを清める力があると信じられていたからです。いまでも神社などでは「はらい」や清めのために米をまく散米(さんまい)がおこなわれているように、五穀は日本の儀式に欠かせない存在なのです。なかでも豆は、鬼や病気を追い払うものと信じられ、
・魔の目を狙う
・魔を滅(めっ)する
などマメに通じるゴロも相まって、広く使われるようになったのです。