”グーグル税”の導入が世界に与える衝撃度|やまもといちろうコラム (2/2ページ)
日本でも議論され始めている
我が国では、文字通りamazon悪玉説のようなものがあり、もちろんamazonだけが名指しで悪いと言うことではなく、例えば海外との税制の差を利用して国内取引で発生する消費税を納めることなく、海外からの取引成立を持って課税逃れをしている、ECサービスは多数存在するのは事実でしょう。
2014年には自民党の三原じゅん子女史が、国会で本件について質問するにいたり、日本でもようやく脱税気味の租税回避についての議論がまともになされるようになってきました。
消費税回避の達人、アマゾンのしたたかさ
「Amazon税金払え!」自民の三原じゅん子議員が国会質問 [政治]
その背景には、2014年から動き始めたOECDでの取り組みが結実したこともさることながら、もはや無視することができなくなったインターネット経由での商取引が、既存の税体系の枠組みを大きく揺さぶっていることもあるのでしょう。
各国政府、「OECD 国境を越えた取引に係る消費税ガイドライン」を支持
あんまりこの辺の話をすると何とか八分にされてしまいかねませんので、よきところで失礼させていただきます。
著者プロフィール
ブロガー/個人投資家
やまもといちろう
慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数
公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)