ドジャース・前田健太 “買い叩き入団”までの交渉全容(1)「右肘への懸念が契約内容に影響?」 (1/2ページ)

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ドジャース・前田健太 “買い叩き入団”までの交渉全容(1)「右肘への懸念が契約内容に影響?」

 訴え続けてきたポスティングでのメジャー行きをようやく球団に認められ、晴れてドジャース入団。ついに夢がかなった日本球界屈指の右腕は、さぞかしニコニコのはず──。いや、実は海を渡る隠密交渉では、とんだトラブルの連打を浴びていたのだった。

 1月8日、ロサンゼルスで行われたドジャース入団会見。広島からポスティング制度でメジャー入りした前田健太(27)は冒頭で「身体検査でイレギュラーな点がありました」と告白。日米の記者からどよめきが起こると同時に、故障疑惑個所に関しての質問が殺到した。それもそうだろう。マエケンの契約は、米国メディアが「奇妙だ」「屈辱的」「買い叩き」と評するほど異例のものだったからだ。

 8年契約で総額2500万ドル(約29億5000万円)。基本年俸は広島時代の3億円とそう大きくは変わらない3億6900万円という「格安料金」で、メジャー平均年俸より低い。逆に最大8150万ドル(約96億円)ものインセンティブ(出来高払い)がついている超成果主義契約だ。約24億円のポスティング入札額と合わせると、最大で約125億円の大型契約となるが、この手の格安契約に付き物の「3~4年経過すれば契約を破棄することができ、FAとなる」という途中解約権も付帯されていない。8年間の長期にわたって、球団有利の契約形態で拘束されることになったのである。当初、5年100億円は下らないとされたマエケンの値段は、なぜこうも下落したのか。異例の契約に至った背景を、現地のメジャー関係者はこう説明する。

「前田はロス入りすると、身体検査の結果を各球団に提出しました。5人の医師の診察を受けたのですが、肩、肘の靭帯の異常発生が指摘されていた。勤続疲労により靭帯が伸びている状態で、いずれ損傷にまで至るだろう、との所見だったそうです。これで手を引く球団が続出。ドジャースさえも一時、撤退を考えたといいます。しかし前田が、『たとえどんなに条件が悪くても、メジャーに行きたい』と代理人に伝えた。そこでドジャースと再交渉しましたが、ヤリ手のGMにまんまとハメられました。

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