サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「エイシンヴァラーの初重賞制覇だ」 (1/2ページ)
東は今週から東京に舞台を移して「根岸S」が行われる。過去5年で3度、10万円以上の高配当が飛び出す中穴傾向だけに、一筋縄では収まりそうもない。一方、京都の「シルクロードS」は、ビッグアーサーのハンデが鍵。
今週から東京開催。開幕週のメインは、この根岸Sだ。ご存じのようにGIフェブラリーSの前哨戦(1着馬に優先出走権)で、地方馬の出走枠もある。
03年に馬単が導入されてからの過去13年間で、1番人気は3勝(2着3回)。2番人気は1勝(2着1回)。馬単で万馬券は5回(馬連2回)。
本命サイドで決まることは少なく、中穴傾向にある重賞と見ていいだろう。
年齢を重ねても活躍し続ける息の長い馬がダート界には多い。今回も10歳のマルカフリートを筆頭に、9歳のアドマイヤロイヤル、そして8歳が5頭も出走してくる。
しかし、GIの前哨戦ともなると、激しい競馬になること必至。肉体的な若さ、充実度がモノを言う。これまでの13年間、8歳以上で連対した馬はいない。前述した古豪たちは、厳しい競馬を強いられるということだ。このへんは頭に入れておいたほうがいい。
競走馬として完成期を迎える5歳馬の強さ(4勝、2着8回)が目立つレースで、6歳(4勝、2着3回)、7歳(3勝、2着0回)がこれに続く。4歳馬(2勝、2着2回)も健闘してはいるが、古馬の地力が勝っている、ということだろう。こうしたデータを念頭に、勝ち馬をあぶり出してみようか。
顔ぶれを見渡してみてわかるのは、これからの活躍が見込まれている馬が有力どころになっていることだ。それだけに見応えある熱戦になること請け合いだが、力が拮抗していると見られるだけに、馬券的には難解である。
それでも最も期待を寄せたいのは、エイシンヴァラーだ。
前走のカペラSは8着と1番人気を裏切る結果となったが、これで評価が下がるようなら穴党としては歓迎だ。敗れたといっても勝ち馬との差はコンマ3秒。昇級初戦で初めての重賞。ややテンションが高かったことを思うと、3カ月半ぶりの前々走を勝った反動(2走ボケ)があったのかもしれない。