投資デビューを目指す人が知っておきたい2つのコト (2/2ページ)

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まず“リスク”という言葉ですが、これは“損をすること”という意味ではなく、“振れ幅のこと”と言われています。例えば、投資を始めた時点で1株1,000円だったA社とB社があったとしましょう。投資開始後1年の間にA社は最低900円から最高1,100円まで値動きし、B社は最低800円から最高1,200円まで値動きした場合、リスクが少ないのはA社になります。

なぜなら、1,000円を基準にした場合±100円しか振れ幅がなかったからです。一方でB社は±200円の振れ幅がありA社よりリスクは高いものの、1,200円の時に売却すれば、“お得”になりますよね。リスクは損をすることではなく、振れ幅の大きさを意味します。

そして“長期投資”についてですが、特に株式においては損をする可能性が高くなるので注意が必要です。先ほどの例でいけば、A社が1年目は±100円の振れ幅でしたが、2年目には倒産している可能性があります。ましてや10年後・20年後なんてどうなっているのか分かりませんよね。「長期保有しておけば儲かる」なんて言ってくる人は、だいたいバブルで美味しい経験をした人たちです。あの頃と今では全く時代が変わっているのですから、それにあった投資スタイルが必要になりますね。

いかがでしたか? 複利効果などもあるので決して長期投資が悪いとは言いませんが、今の時代、それはしっかり分散投資をしてこそ効果のあるものだと考えられます。もし投資デビューを目指しているのなら、まず最初に分散投資とは何かを学び、さまざまな投資への知識を身につけ、接客販売のプロの言いなりにならないようにしたいですね。

(鍛治田祐子)

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※ Syda Productions / Shutterstock

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