『SMAP×SMAP』異例のノンストップ放送に見るフジテレビの執念 (2/2ページ)
視聴率もイメージも悪化を遂げているフジテレビにとって、この反応は願ったり叶ったりだ。
「『笑っていいとも！』打ち切り後、フジには看板番組がなくなってしまった。今年3月には、『ごきげんよう』と昼ドラ枠も終了し、昼の顔は『ミヤネ屋』（日本テレビ系）にすっかり奪われた。夜のバラエティも新番組を立ち上げては打ち切りを繰り返しています。『フジといえば低視聴率、低クオリティ』というイメージが定着していた。継続番組が少ないため、番組固定のファンもいないのが現状です。そんな中での健闘ですから、久々の明るい話題です。今年で放送20年を迎える同番組を再びフジテレビの顔にし、局のイメージ回復を図りたい」
解散騒動で注目を浴びることになった『SMAP×SMAP』。確かに、今回の放送でSMAPファンの心はつかんだ。しかし、ファン以外の視聴者の心をつかめるかどうかは、これからが本番だ。
（文／タナカアツシ）
