【プロ野球】海外キャンプを転機に”チーム改革”した球団とは? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■1978年、ヤクルトスワローズ「ユマキャンプ」

 1976年に就任した広岡達朗監督のチーム改革が浸透し、1977年には球団初の2位という好成績を残したヤクルト。悲願の初優勝のため、1978年に球団初の海外キャンプを敢行した。「優勝できなかったら私が責任をとる」とまで啖呵を切った、広岡監督たっての希望で実現したという。

 約40日間のキャンプで休日はほぼなし。広岡式の厳しい練習と、大リーグチームとのオープン戦が組まれる毎日だった。当時のチームの主力メンバーだった若松勉は、このユマキャンプを後年、こう振り返っている。

「私はこのユマキャンプでチームが一丸になったと確信した」

 果たして、開幕から順調に勝ち進んだヤクルトは球団初のリーグ制覇を達成。その勢いのまま、日本一も達成。球団初の海外キャンプが、見事に結実することとなった。

 もちろん、海外キャンプを張ったからといって、すべてが好成績につながるわけではない。上述した1972年の広島初の海外キャンプでは、慣れない海外生活でチーム全体が調子を落とし、同年はリーグ最下位に沈んでいる。

 では、日本ハムの今季の海外挑戦は吉と出るのか、凶と出るのか? 個人成績にはどんな影響を及ぼすのか? 大いに注目していきたい。

文=オグマナオト(おぐま・なおと)

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