1万円のカレーを生み出した「宮城県石巻市の高校生たち」の努力 (3/3ページ)
これはそのがんばりに対しての応援の気持ちです。いろいろな意見を聞き、じっくりと納得のいくカレーを完成させてくださいね」
■石巻への応援の意味も!
10,000円もの大金を払ってくれた意味は、がんばる高校生スタッフへの「応援」だけでなく、被災地石巻への「応援」でもあったということです。
そしてその結果、その後もたくさんのお客様の意見を聞き、専門家のアドバイスも受け、納得のいくカレーが無事に完成したのだとか。
できあがったカレーにつけられた名前は「かぎかっこカレー」。石巻の漁場である三陸沖は親潮と黒潮が交わる豊かな漁場。それを親潮に乗ってくるサンマのキーマカレーと、黒潮に乗ってくる真鯛のスープカレーのダブルスープで表現したのだそうです。
*
こうしたエピソードは間違いなく、営利目的ではないNPOだからこそ生まれたもの。一人ひとりの取り組みが実現させたものであり、だからこそ読んでいても強い説得力を感じさせてくれるのです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※日本財団CANPANプロジェクト(2015)『10000円のカレーライス NPOで見つけた心にのこる物語』日本実業出版社