1万円のカレーを生み出した「宮城県石巻市の高校生たち」の努力 (2/3ページ)

Suzie(スージー)

■石巻のカレーをつくろう

お店がオープンしたのは2012年11月で、地域の人々に支えられたこともあって出だしは好調。高校生たちの学校がない週末のみの営業であるものの、毎週たくさんのお客様でにぎわったのだそうです。

しかし2ヶ月ほど経過したころには、客足がだんだん遠のいていくことに。大きな原因は目玉となるランチメニューがないことだと考え、新メニューの企画会議が開かれました。

その結果、幅広い世代から愛されているメニューだからということでカレーライスが採用となり、石巻の魅力をふんだんに詰め込んだご当地カレーを開発することになったのだといいます。

「カレーで石巻を元気にしたい」という趣旨に賛同した水産加工会社から、石巻のその結果、漁業を学ぶ機会も得ることができ、また素材の無償提供も受けることができたことから、やがてカレーは完成。

さらにユニークなのは、実際にお客様に試食してもらい、味の評価とアドバイスを聞き、言い値を支払ってもらうシステムにしたことでした。

■カレーに1万円の値段が

ところがふたを開けてみると、1,000円近くをつけてくれる人がいる一方、多くは500円以下という厳しい評価。

それはそれでありがたいと感じつつも、高校生たちは、まだ満足してもらえないもどかしさを感じ、数ヶ月にわたってカレーのマイナーチェンジを続けていったのだそうです。

そんななか、いつもどおり営業をしていると、40代くらいの男性客がカレーとコーヒーを注文。

そしてその人の帰り際、高校生スタッフがいつもどおりアンケート用紙に記載してもらった金額を確認すると、

ご注文品:いしのまきカレー

値段:10,000円

と書かれていたのだとか。

「1,000円の間違いではないでしょうか?」と高校生スタッフが思わず聞くと、男性からは「いいえ、10,000円ですよ」との答え。そして、こう続けたそうです。

「私は復興支援の仕事で石巻に来ました。地元の高校生ががんばっている姿に感動しました。

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