2016年、考古学者らが期待してやまない6つの事柄とそこから解明される新事実 (3/5ページ)
レーダーによる画像は現在分析中であるが、最近エジプト考古学庁から隠し部屋が存在する可能性が高い旨の発表があった(ネフェルティティが埋葬されているかどうかは不明)。しかし問題が1つある。仮に部屋があるのだとしても、実際に発掘は行われるのだろうか? それは3,300年前に作られた王墓を傷つけることを意味する。
4. 状況の改善 - 考古学者がイラク北部へ

出典: karapaia
イラクのクルド人自治区の首都アルビール
朗報を1つ。2015年にあまり報道されなかったことであるが、イラク北部の情勢が変化しつつある。2014年夏頃の戦況は思わしくなかった。イスラム国が攻勢を強め、モースルを占拠すると、大量の武器と資金を手中に収めた。またイラクのクルド人自治区の首都であるアルビールまでも目前に迫っていた。
しかし昨年クルド軍は、味方からの航空支援を受け、イスラム国をモースルまで撤退させることに成功した。これが同地域の治安改善につながり、ケンブリッジ大学の発掘調査チームがシャニダール洞窟(ネアンデルタール人の埋葬地)の調査を再開する運びとなった。治安が向上すれば、さらに多くの考古学者たちが戻ってくるだろう。
戦況次第では、イスラム国に破壊されてしまったイラク北部の遺跡調査も行えるかもしれない。遺物の回収や遺跡の修復などが期待される。