サッカー五輪代表監督・手倉森誠の“カンニング竹山”な選手操縦術(2)「手倉森マジック」の中身とは? (2/2ページ)
「ベガルタ仙台の時から選手を呼び出して、『お前は今日ゴールを決める』と暗示にかけるのがうまかったそうです」(前出・小宮氏)
平安前期の僧「空海」の教えと、自分の考えが近いことでシンパシーを感じ、空海の言葉を指導の参考にすることがあるという。
人間形成も大事にしていた手倉森監督は、ピッチ外での教育を重視。時には竹山の持ちネタ「キレ芸」で、選手の心をつかむ操縦術を見せていたようだ。
「遠征先のバングラデシュでは、『ふだんどれだけ恵まれているのか知るべきだ』と、野良犬だらけの練習場でトレーニングをさせました。練習着の日の丸部分で体を拭いた選手には、『国を背負う以前の問題だ』と怒ったことも。選手からは兄貴分のような存在で慕われています」(前出・スポーツ紙記者)
本大会まであと半年。大舞台で再び「手倉森マジック」が炸裂するか。