秋津壽男“どっち?”の健康学「インフルエンザの拡大を防ぐ加湿器の威力 湿度60%以上になるとウイルスが死滅する」 (2/2ページ)
さらに言えば、ワクチンを打たなくても、過去に何度かインフルエンザにかかったことがあれば、それなりに免疫もできており、感染確率は低くなる傾向にあります。高齢者もしかりです。
では、家族がインフルエンザにかかった場合、予防として、より効果的なのは「マスクやうがいをする」のと「加湿する」のどちらでしょう。
インフルエンザウイルスは湿度が60%以上になると死滅(失活)します。マスクや手洗いも予防としては正解ですが、ウイルスを殺すには、朝に窓が結露するぐらいの加湿がウイルスを追い出し、飛沫感染の確率を大幅に減らします。
たいていの場合、子供が幼稚園や小学校でもらったウイルスにお父さんがかかり、最後にお母さん、という順番で感染しますが、母親が最後に感染するのは気合いが違うからです。「私がかかったら誰も家事ができなくて大変だ」という気合いも、実は免疫力を高めるのです。
インフルエンザにかかったら、速やかに薬を飲んで外出せずに家でおとなしく寝ていること。水分を十分にとって安静にするのが、元気回復の源となります。
さらに加湿器をつければ家族に感染するリスクが減りますから、ぜひマナーとしても加湿器の使用をオススメします。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。