【冴え女シリーズ(11)】[マスターの不器用な優しさに]第9話(前半)「本当に分かっているのか?」 (1/3ページ)

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【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]

■作品概要
信じていた親友にずっと好きだった人を取られ、傷心中の蘭。もう恋なんてしないとやさぐれる彼女の心を癒してくれるのは、行きつけの喫茶店のツナサンドとマスターの優士の淹れてくれるコーヒーだった。毒のある優士の言葉に最初はむっとしていた蘭だったが、段々彼の優しさに気づきだして・・・?


●第9話(前半)「本当に分かっているのか?」


蘭 「え、そんな女性として完璧そうな人と?」

優士「俺が作ったものを、幸せそうな顔で食べてくれる」

蘭 「そんな、大体の人がそうじゃない?」

優士「いや、喫茶店のマスターとして毎日たくさんの人間をみてきたが、世の中にはなんの感情もあらわさずに食事をする人間なんて山といる。もしかして不味いのかとこちらがひやひやするような顔で食う奴もな。だから、君が美味しそうに、幸せそうに食べてくれる姿をみるのは好きだ」

蘭 「そ、そんな風に言われると照れちゃうからやめて」

優士「だから、本庄君にだってなにもないわけじゃない。俺と差を感じる必要もない。それだけは覚えておいてほしい」

蘭 「つ、つまり・・・マスターにとって私はそういう対象になりえる、と」

優士「そういう対象?」

蘭 「だって、そういう話、だったでしょ?」

優士「・・・あ、いや違う! そういう話ではなくて、や、そういう話なのか?俺はただ、君が必要以上に自分の評価を下げるから、それはよろしくないと思っただけで」

蘭 「ふふ、わかってる。

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