千葉ロッテ・ナバーロ逮捕の衝撃…過去の”助っ人逮捕劇”はその後どうなった? (3/3ページ)
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■大麻取締法違反 リチャード・デービス(近鉄)
1984年シーズンの途中に近鉄に入団。以降、強力近鉄打線の4番打者として4年連続打率3割を記録。通算117本塁打と活躍したのがリチャード・デービスだ。
ところが、日本でのシーズン5年目の1988年6月7日、大麻取締法違反容疑で逮捕。球団は即解雇処分を下し、「不適格選手」として日本球界から永久追放された。
【その後のデービスと近鉄】
球団からも解雇され社会的制裁は受けている、として6月下旬に釈放。デービスはアメリカに帰国し、現役引退した。
一方、急遽抜けた4番の穴を埋めるべく、近鉄は当時中日で出場機会に恵まれず2軍でプレーしていたラルフ・ブライアントを獲得。ブライアントは1988年シーズン、途中からのプレーにもかかわらず34本塁打と打棒が爆発。翌1989年は本塁打王に輝く活躍で近鉄のリーグ優勝に貢献。その後も1993年に本塁打王と打点王の二冠。94年シーズンも本塁打王に輝く活躍を見せた。こうしてデービスの不祥事がキッカケで、近鉄史上最強の外国人選手が誕生した。
この記事を書いている時点で、ナバーロの処遇は決まっていない。開幕絶望とも報じられているが、球団はどんな処分を下すのか? そしてナバーロ不在で伊東監督はどんなオーダーを組むのか? ロッテにとっては険しい開幕への道になりそうだ。
文=オグマナオト(おぐま・なおと)