言葉で表現された“大森靖子”を本人が覗いたら――大森靖子『かけがえのないマグマ』インタビュー(1) (3/5ページ)
「大森さんは道重さゆみさんが好きで、道重さんは憧れに自分をはめこんでそこを目指していくタイプだけど、大森さんはありのままを貫くまったく真逆のタイプですよね」とか言われて、「確かに!何でだろう」って。
最果さんは瞬間的に事実を把握して言葉にできるから、頭良いなあと思っていました。私は、置いてあったアルフォートをずっと食べていて、私だけこんなに食いしん坊で申し訳ない…みたいな気持ちで(笑)
――この本は「小説」という形でまとまっていますが、内容はほぼノンフィクションですよね。
大森:そうですね。フィクションはないです。一ヶ所だけ、プリクラに書かれた友達の名前のところ、タヒちゃんが気を遣って仮名にしてくれてるんですよ。でも最後の段階で全部、実名にしちゃおうか悩みました(笑)。結局、そのままにしたんですけど。
最初に読んでみたときは、ちょっとくすぐったい気持ちでした。自分のことを自分から「私ね、」って話すことないじゃないですか。だから、みんなこの本を読んでどんな気持ちになるんだろうと思いましたね。自分のことを客観視できないし、でも全部自分のことが書かれているから、「あった!そんなこと」みたいな感じだし(笑)

■「『生きている』って、私の中では『作業』なんです」
本のタイトルは『かけがえのないマグマ』。「面白いと思ったらすぐにやる」という大森さんの行動力はまさにマグマさながらだが、「かけがえのない」という言葉が付くことで、その印象は「触れられないもの」から、「誰もが持っている自然の感情」へと変わる。この絶妙な書籍タイトルはどのようにして生まれたのだろうか。
――『かけがえのないマグマ』というタイトルも印象的です。
大森:最果さんと私でお互いに言葉を出し合ったのですが、「かけがえのない」は最果さんからきたもので、「マグマ」は私が見つけました。