言葉で表現された“大森靖子”を本人が覗いたら――大森靖子『かけがえのないマグマ』インタビュー(1) (4/5ページ)
自分の中で沸々としている言語化されていないものを、2人でいろんな言葉を組み合わせながら表現しているんですけど、その言語化されていないものは自然発生的に生まれたものなんです。「マグマ」って暑苦しいものかもしれないけれど、自然に生まれたものだからしょうがないでしょって。
――タイトル決めは結構すんなりいったんですか。
大森:そうだったと思います。「大森靖子激白」が漢字だから、「かけがえのない」のひらがなと、「マグマ」のカタカナでバランスが良いですね。
――「マグマ」というとやはり噴火に起因して、力強さを感じるものだと思います。この本を読んでいると、大森さんの芯の強さというか、本当に真っ直ぐ進む力強さに溢れていると思うんですね。それを具現化しているのが冒頭から出てくる「生きている」という言葉だと思うのですが、この言葉に込めた想いは?
大森:「生きている」って、私の中では「作業」なんです。「愛している」もそうだけど、全部作業じゃないといけない。受動的な「生きている」状態って、ただ息をしていて、勝手に時間が過ぎていくみたいな感じですよね。それが私は耐えられなくて、「毎日を生きるぞ」っていうのが、私が思う「生きている」。
――なるほど。
大森:「食べる」でも「寝る」でもいいんですけど、「している」っていう感覚がないと気持ち悪い。
――とにかく生きることに対して能動的ですが、それはどういうところが原動力になっているんですか?
大森:気質が多分、社長みたいな(笑)。思いついたらやらなきゃ!って思うんですよ。で、すぐにやらないとすぐに飽きちゃうから、ものすごいスピードでやる。だから、渋谷クアトロのワンマンライブもあのスピード感になっちゃった。
――確かに急成長しているベンチャー企業の社長のような感じですよね。
大森:うん、本当にそうだと思います(笑)。
――本の中の結婚のくだりのところで、「ずっと、もうすぐ死ぬんだと思っていた」って書かれていましたけど、この考え方はおそらくそのスピード感を生む一つの要因だったのではと思います。