なぜ嫌われる?“プロ子供”寺田心くんがネット炎上常連のワケ

デイリーニュースオンライン

所属事務所HPより
所属事務所HPより

 天使のような声と顔立ちで一躍人気者になった子役の寺田心(7)がネット炎上する事態が続発している。誰もが目を細めてしまうような可愛いキャラクターのはずだが、なぜかメディア出演するたびに批判が殺到しているのだ。

■可愛らしい天才子役なのに隠れた「炎上」常連

 2月24日、寺田は東京・日本武道館で行われたオーストラリアのロックバンド「ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー(通称5SOS)」のファンクラブイベントに登場。同バンドの日本版ミュージックビデオに出演した縁で、5SOSを真似たキッズバンド「ミニ・セカンズ・オブ・サマー」のボーカルとして現れた。

 寺田は「盛り上げられるように一生懸命頑張ります。せーの、エイエイオーッ!」と可愛らしくあいさつし、メンバー本人たちの前でヒット曲「シーズ・カインダ・ホット」を披露。観客たちも思わぬサプライズに頬が緩んだかと思いきや、ネット上では「なんで寺田心が出てくる必要があったわけ?」「寺田心くんのパフォーマンスが長すぎ…早く引っ込んでほしかった」「寺田心の5SOSのコスプレが許せない」などなど、厳しい意見が目立っている。

 なぜか「ウザイ」の大合唱が巻き起こっているのだ。これは今回に限ったことではなく、先日は人気アイドルグループ・乃木坂46のファンが寺田に激怒する事態も起きていた。

 同14日に放送された『アレ誰が作ってるの?技ありギョーカイ神』(テレビ朝日系)において、寺田が「AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』を歌ったことがある」と発言。これに食いついた乃木坂メンバーの秋元真夏(22)が「乃木坂は歌ったことある?」と尋ねると、寺田はグループ自体を知らなかったらしくキョトンとした表情で「乃木坂って?」と返答した。

 これに一部の乃木坂ファンがマジ切れ。ネット上に「乃木坂をバカにしてるのか」「乃木坂46を知らないとか許せない」 などと激怒コメントが殺到し、ここには載せられないような罵詈雑言も数多く書き込まれた。

 また、1月3日に放送された『VS嵐 2016賀正新春豪華2本立てSP』(フジテレビ系)に出演した際にも炎上。人気企画のババ抜き最弱王決定戦「BABA嵐」に登場した寺田だが、子供らしからぬ態度にイラつく視聴者が続出。さらに寺田が対戦相手のカードをチラ見したため、不正行為だとして猛批判にさらされた。

■「プロ子供」への反発の正体とは…

 テレビ出演のたびにまさかの大炎上。7歳の子供に大人たちがこれだけ嫌悪感を抱くというのは異常な状況だが、なぜここまで反発が強いのだろうか。

「当初は可愛らしいと評判でしたが、異常なまでの礼儀正しさや子供らしからぬ受け答えに『あざとい』と感じる視聴者が増えた。あそこまで徹底したしつけは、本来の子供らしさとは真逆で不気味さを感じさせます。いまだに中高年層には『理想の孫』としてウケがいいのですが、若者層からの好感度は明らかに落ちている。あのキャラクターは周囲の大人たちが作り上げたもので、決して本人のせいではないのですが……」(芸能関係者)

 芸能界でも「可愛い」の一辺倒ではなく、加藤浩次(46)は「心に悪魔が住んでる」と寺田の心の闇に言及。伊集院光(48)は自身のラジオ番組で「俺がクソガキだったせいで、ああいうしっかりした子供を見るたびに『何か酷いしつけしてんだろうな』って思っちゃう」と発言。「俺のひがみ」とフォローしつつも、寺田の家庭環境を一方的に心配していた。

 どうやら寺田本人よりも、あのように子供をしつけている周囲の大人たちに対するイラ立ちが炎上騒動につながっているようだ。一般的に子役は「旬が短い」といわれ、それだけに本来の子供らしさよりも「空想上の理想の子供」を演じることが重視される。わずか7歳で徹底した「プロ子供」として振る舞っている彼がどのように成長していくのか、他人事ながら心配になる。

(取材・文/佐藤勇馬)

佐藤勇馬(さとうゆうま)

個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数

「なぜ嫌われる?“プロ子供”寺田心くんがネット炎上常連のワケ」のページです。デイリーニュースオンラインは、寺田心子役炎上エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧