本を年間700冊も読む書評家が教える「3つの読書習慣構築術」 (1/3ページ)
恥ずかしながらきょうは、発売されたばかりの私の新刊をご紹介させていただきたいと思います。『遅読家のための読書術―――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(印南敦史著、ダイヤモンド社)がそれ。
『Suzie』をはじめとする複数のウェブメディアで毎日書評を書き続け、年間700冊以上の本を読んでいる立場から、自分なりの読書術を披露した書籍です。
などと書くと、あたかも速読の達人であるように思われてしまうかもしれません。しかし実は私自身、放っておくと1ページ読むのに5分もかかってしまうほどの「遅読」派なのです。
でも、そんな人間でも年間700冊の壁を越えることができる、それこそがまさに、本書で伝えたいこと。
■ポイントは「フロー・リーディング」!
私の読書術の根幹をなすには、「フロー・リーディング」という考え方です。いうまでもなく「フロー(flow)」とは、「流れる」という意味。
ストック(ため込む)ことに重きを置いた従来の読書法とは違い、「その本に書かれた内容が、自分の内部を“流れていく”ことに価値を見出す読書法」です。
「流れて行ったんじゃ、なにも残らないじゃないか」と思われるかもしれませんが、ポイントはそこにあります。
なぜならどれだけ熟読しようとも、結果的には忘れてしまうことのほうが多かったりするものなのです。逆に、さらっと読んだとしても、自分にとって重要な部分は必ず心に引っかかります。
むしろ大切なのはそちらなのだから、「流して読んで引っかかった箇所」に重点を置きましょうという考え方。
■読書習慣をつくるための3つのステップ
別ないいかたをすれば、「音楽を聴く」ような気軽さで本を読もうということなのですが、しかし、それ以前にも問題はあるでしょう。
「忙しくて、読みたくてもなかなか読書の時間を確保できない」という、現代人にとって切実な悩みです。
その気持ちは私も同じなので、本書では読書習慣をつくるための3つのステップをご紹介しています。