一石二鳥ってホント!? 保険に入れて投資できる「外貨建て保険」とは

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一石二鳥ってホント!? 保険に入れて投資できる「外貨建て保険」とは

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外資系生命保険会社などで販売されている、外貨建て保険はご存じですか?
「保険に入れて、しかも、外国のお金に投資できる」がうたい文句になっています。

でも、本当にそうなのでしょうか?

今回は、ファイナンシャル・プランナーの筆者が“外貨建て保険”について解説します。

■外貨建て保険って?
外貨建て保険とは、保険の支払いや保険金・年金・解約返戻金などの受け取りを、原則外国のお金でもらう(中には円でもらえるものも)保険のことです。

特徴は以下の通りです。
・80歳以上など高齢でも入れるものがある。
・保険料一時払いや年払いのものが多く、月払いができないものもある。
・保険料が自分で定めた目標金額になると、自動的に円建てになるものもある。
・為替レートが大きく動いた場合、リスクを契約者が負うものが多い。

■外貨建てMMFや外貨預金と違うの?
外貨建てMMFは、外貨にしてから翌日からでも、円貨に変えられます。外貨預金も普通預金なら翌日から円にできます。

外貨の定期預金も通常3年までの期間のものが多く、原則中途解約も可(金利は低くなります)です。外貨建て保険のように10年ほど外貨のままとっておくということはありません。

外貨建て保険の場合途中で解約すると、解約返戻金が支給されますが、多くは元本割れです。

■円高? 円安? 今後どうなる?
外貨建て保険で、「損をしない」で「得をする」には、保険料を払い込んだときより、保険金を受け取るときの方が“円安”の為替レートであることが条件です。

では、今後円はどうなるでしょう?

現在、1USドル120円前後ですが、この後、USドル125円やUSドル130円、150円など円安になれば、外貨建て保険で得をすることになります。ただし、1USドル100円になってしまえば、USドルの保険金は円建てにすると損をします。元本割れの可能性もあります。

■受取保険金が外国のお金って、メリットある?
外貨建て保険の場合、保険金など受け取るのは原則、外国のお金なのです。「そのお金を旅行などで使う予定があるか?」「円安になるまで保険金を寝かせておけるか?」もポイントとなります。

■外貨建て保険に向いている人は?
外貨建て保険に向いていると思われる人をいくつか挙げてみます。
・外貨建て保険と同じ外貨をもっている人。
・今後、外貨建て保険の外国通貨の価値が高く(円安)になりそうだと思う人。
・保険金を受け取ったら、外貨のままお金を使う予定がある人。
・高齢で保険に入りづらいけど相続税対策したい人。

以上、“外貨建て保険”を開設しましたが、いかがでしたか?
上記のような条件があれば、外貨建て保険を検討してもいいかも知れません。

(拝野洋子)

【画像】

※ vinnstock / PIXTA(ピクスタ)

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