そもそも必要ないはずなのに……禁煙の飛行機のトイレに「灰皿」があるのはナゼ? (2/2ページ)
タバコ以外にも、シートベルトをしない、携帯などの電子機器を使うも同様で、処罰はもちろん、ほかの乗客に大迷惑になる可能性もあるのでご注意を。
■ 汚物タンクは火気厳禁
タバコを吸ってはいけないのに、灰皿があるのは矛盾ですね。じつはこれ一種の安全装置で、万が一タバコを吸っちゃったとしても、吸い殻を便器に捨てないための工夫。灰皿がないと国際基準を満たせないのです。
家庭用のトイレは水で「流す」のに対し、飛行機のトイレは吸引式と呼ばれ、気圧を利用してタンクが汚物を「吸い取る」仕組み。身近なものに例えるなら、掃除機で処理するような構造になっています。大量の水を積まずに済むのがメリットですが、同時にタンク内が水で満たされているわけではありません。もし火のついた吸い殻を捨てると、タンク内の紙に引火し、火災になる恐れがあるのです。いまだにトイレに灰皿があるのもこれが理由で、本来は喫煙してはいけないが、「万が一」吸ったひとがいても火を安全に消せるように設置されているのです。
灰皿があるから一服した結果、乗っていた飛行機が火災……ではシャレになりませんので、ガマンできるか自信がないひとは、アメやガムをたくさん用意しておくと良いでしょう。
ボン・ヴォヤージュ(良い旅を)!
■まとめ
・機内での喫煙は「安全阻害行為」
・喫煙すると罰金50万円、ヒドい場合は身柄を拘束されることも
・飛行機のトイレは「吸引式」のため、タンク内には乾いた紙もある
・トイレの灰皿は、タンクで火事が起きないための「安全装置」
(関口 寿/ガリレオワークス)