薬物譲渡したキーマン・野村貴仁に徹底密着インタビュー(3)清原容疑者には2回やめる機会があった (2/2ページ)
あまりのひどさにコリンズ監督は『本当に彼が2000本打ったのか』とあきれとったようや」
清原容疑者は、この年の春キャンプの中盤、急性胃腸炎で3日連続で練習を欠席。その後、二次キャンプ地である高知の地を踏むことなく帰京した。
「偉そうに言える身分やないけど、俺は清原に覚醒剤をやめる機会を2回与えたと思っとる。1回目は06年に俺が捕まった時。2回目は14年4月、週刊文春に匿名でコメントした時。実はその前にマトリ(麻薬取締官)が清原の裏付けで俺に接触してきた。これが最後のチャンスと文春にしゃべったんや。今回の清原の逮捕劇は、今もシャブに手を染めてるような現役選手が断ち切る最後の機会やと思ったほうがええな」
「自身に危害が加わることがあれば、球界全体が震撼する情報を公開する」と語った野村氏は、記者と握手をすると足取り軽く帰路についたのだった。