人の印象は「動かない95%」ではなく「動く5%」で左右される (1/2ページ)
「これから先、より豊かな暮らしをするためにいちばん大切なものは?」
もしもそう問われたとしたら、なんと答えるでしょうか?
『ストレスゼロの伝え方』(木村英一著、CCCメディアハウス)の著者は、それは間違いなく「対話力」だと断言しています。
そしてその理由は、コンサルタントという自身の仕事に関係するのだといいます。
起業家や業界トップ企業の経営者、新入社員、60代のビジネスマンまで、さまざまな人々のトレーニングを行なってきた結果、対話力がないことで「見えない壁」にぶつかって悩んでいる人を数多く見てきたからだというのです。
いっぽう、「対話力の達人」「コミュニケーションの達人」といってもいい人たちにも数多く出会ってきたのだとか。
そういう人たちは、なにか特別なことを話すわけでもないのに、相手の心をしっかりとつかんでしまうそうです。
つまり、そんなたくさんの達人たちと出会い、その対話力を分析する機会にも恵まれてきた著者は、本書を通じて彼らの「伝え方」を公開しているのです。
ちなみに、対話の達人たちが自在にこなしている「対話力を上げる7つの要素」があるのだそうです。
それは、「伝える目的」「伝える方法」「相手」「環境」「印象」「影響力」「自分」。これらを「整える」ことで、対話力は格段にレベルアップするという考え方です。
きょうは「印象」に関する章のなかから、ひとつのトピックを抜き出してみたいと思います。
■重要なのは「動く5%」!
私たちのDNAのなかに、動物だったころの記憶が刻み込まれているという話は有名です。
事実、私たちは、動くものがあるとその対象に意識を集中させてしまうもの。それは、持って生まれた記憶によるものだということです。
ところで、話すときに手を動かすクセのある人がいます。ちなみに手の大きさは、体全体からするとせいぜい5%程度。
にもかかわらず、他の95%が動いていなかったとしても、残り5%の手が動いただけで、相手の視線はその手に釘づけになってしまうものです。