投稿前の小説をまちがえて消去してしまった作家 (4/4ページ)

新刊JP


 3冊目はデビュー直前に読んだ福永武彦訳『現代語訳 古事記』(河出文庫)です。まず率直に、古事記が読めるということに驚きました。こんなに楽しい神話があるのを教えてくれないなんて、学校教育は何をしているんだと文句をいいたい。大学受験では日本史が一番得意でよく勉強していたのに。国語でも社会でも古事記は必修にしないと、と思うくらい感動しました。僕のデビュー一作目の「クレーターのほとりで」という作品は古事記に触発されて書いたんです。

――小説の世界で独自の立ち位置を築いている青木さんですが、今後の目標がありましたら教えていただけますか。

青木:今のところ著作が少なくて、平均すると年に1冊いかないくらいなので、もっとコンスタントに単行本を出していきたいです。小説でとりあえずは生活できているので、これからも何とか書き続けていきたいと思います。

――ちなみに、「もっと売れたい!」というような欲はありますか?

青木:それはあるのですが、売れる要素がなくて(笑)。売れるきっかけになるとしたら芥川賞とかになると思うので、いつか取れればいいなとは思っています。芥川賞は「新人賞」なので、僕にいつまでその資格があるかはわかりませんが。

――最後になりますが、青木さんの小説の読者の方々にメッセージをいただければと思います。

青木:今回は「小学生小説」ということで書き始めましたが、これまでにない小学校を描けたのではないかと思っています。忘れてしまっているかもしれない小学生時代のことを思い出しながら読んでいただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします。
(インタビュー・記事/山田洋介、写真/金井元貴)
「投稿前の小説をまちがえて消去してしまった作家」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る